取引そのもののリスクとは別に、システムトレードならではのリスクというものもあります。
システムトレードでは相場情報やその分析だけでなく、売買のタイミング(売買シグナル)までをコンピューターとインターネットに依存してしまうため、このどちらかが障害で機能しないときには売買ができません。
たとえばデイトレードのようにシビアなタイミングでシステムトレードを行なう場合、ネットサーバーの障害で一定時間相場情報が送られてこなかったために売買シグナルが出ず、利益を逃してしまったり損になってしまったりということがありえます。
また、システムトレードのルールは基本的に過去のデータに基づいて構築されますが、未来の相場は必ずしも過去の相場と同じようには動かないため、過去の相場に対して最適化しすぎると、未来の、つまり実際の相場で役に立たないシステムが出来上がってしまうということもあります。これを「カーブフィッティング」と言います。
スワップ金利で稼ぐ場合、できるだけ高金利な通貨を買ってポジションを持ちたいところです。
ただ、金利が高いのは意味があり、高金利な通貨にはリスクがともないます。
それは、新興国ゆえの価格変動リスクです。
高金利な通貨は、その国の政策金利が高いということです。
なぜ高金利政策を採らなくてはならないかというと、インフレを抑制するためです。
つまり、それだけ通貨が下落しやすい状態にあるということです。
高金利の通貨でポジションを持つときは、急変にそなえてレバレッジを低く抑えることを強くオススメします。
よく、「FXはハイリスクだ」と言われます。
実際、短期間で大きく儲けている人の話や、逆に大変なメに遭った人の話というのを株よりよく耳にします。
もちろん、今流行になっているから成功談失敗談がたくさん出ているんだということもあるでしょうが、それだけではなさそうです。
為替相場というのは、それほど激しく変動するものなのでしょうか?
実は、外貨の値動きは非常に小さいのです。
株価の場合、1株10万円の株が1日のうちに5000円や1万円動くことは珍しくありません。
しかし、為替相場の場合、1ドル100円だったものが1日で110円になっているということはあまりないでしょう。たいていは1日に1円動くくらいのものです。
つまり、為替相場は非常に変動の小さい市場なのです。
では、なぜ「FXはハイリスク」と言われるのでしょうか?
それは「レバレッジ」があるからです。
株式にも信用取引がありますが、自己資金の3倍程度です。
ですが、FXのレバレッジは、業者にもよりますが約400倍ものレバレッジをかけることができるのです。
1%の値動きしかなくても100倍のレバレッジをかけていると実質の値動きは100%にもなります。これが「FXはハイリスク」と言われる理由です。
ただ、レバレッジをどれくらいかけるかは自分で決めることができます。
ですので、自分の選択しだいでハイリスクな取引を選択しないこともできるわけです。
エフエックスの大きな特徴として、世界中の主要都市で取引が行われているため(通貨なので当然と言えば当然ですが)、24時間取引が可能ということが挙げられます。
これは、証券取引所の開設時間の中で取引をしなければならない株式と違い、仕事が終わって家に帰ってからのような自由な時間でも取引が可能という、エフエックスのメリットのひとつなのですが、これはリスクにもなりえます。
それが「休日リスク」です。
つまり、日本では休日であっても、どこかの市場は動いているので、その間に相場が暴落して、損失を背負ってしまう・・・ということもあるのです。
どの国でも休日のときは市場も休みですから、FXの取引も消極的になります。
日本の休日だけではなく、せめて保有している外貨の休日は意識しておきましょう。
とはいえ、休日リスクを恐れるあまり、24時間365日パソコンに張り付いているというのもつらい話ですし、副業でFXをしていれば不可能な話です。
不安定な通貨ペアは短期保有にして休日前に決済してしまう、などの工夫をしましょう。
強制ロスカットとは、投資家の証拠金維持率がある数値より下回った場合に、利用者に事前に通知せずに、取引業者によって強制的に保有ポジションの決済が行われるという措置のことです。
証拠金維持率とは、時価評価総額÷必要証拠金で計算します。
投資家の損失があまりに拡大していくのを防ぐしくみですが、強制ロスカットされてしまうと、スワップ狙いで長期保有していたポジションまで決済されてしまうので大変です。
証拠金の額を必要額ギリギリしか入金していなければ、1円程度の為替変動でも強制ロスカットにあってしまい、とても長期保有することができません。
そうならないためにも、ある程度の変動に耐えられるだけの額の証拠金を入金しておくか、用意できる証拠金で耐えられるだけのレバレッジで取引するようにしましょう。
それから、証拠金維持率が下がり続けるといきなり強制ロスカットとなるわけではなく、その前に「マージンコール」というものがあります。
これは、投資家の証拠金維持率がある数値より下回った場合に、メール等で警告をしてくれるルールのことです。
このときは、証拠金を追加するなりポジションの一部を決済するなりして、証拠金維持率を回復させることが必要でしょう。
強制ロスカットの評価ライン、マージンコールの有無やラインは業者によって違いますので、契約前に確認しておきましょう。
余談ですが、為替相場は24時間リアルタイムで動いていますので、たとえばマージンコールを受け取って、証拠金を追加する手続きにかかったときには、すでに強制ロスカットが執行されていた、ということもありえます。強制ロスカットの基準である証拠金維持率についても、その額の範囲での損失で済むことを保証するものではありません。為替が急落しているときは、業者が強制ロスカットと判断してから実際に決済するまでの間にさらに暴落して、とんでもない額の損失となってしまうということもありえます。
つまり、これらの仕組みは損を拡大しないセーフティとなるわけではない、ということです。
強制ロスカットやマージンコールのお世話になることなく、自分でしっかり損切りするようにしましょう。
エフエックスを行ううえでありうるリスクには以下のようなものがあります。
・相場変動リスク
相場の変動があるので、利益が期待できる半面、当然損失をこうむることもあります。さらに、証拠金の何倍もの取引を行うことができるため、損失が証拠金の額を超えた場合には更なる証拠金を請求されることもあります。
・流動性リスク
外国為替は1日約300兆円取引されていますが、短期間に大量の注文を出した場合には、希望した金額で取引が成立しないということもあります。これもリスクですね。
・システムリスク
証券会社によっては、毎朝、スワップポイントをつけるタイミングで、メンテナンスを行う証券会社があります。その際、その時間帯に、損切りの逆指値も自動ロスカットの処理も行わないという場合もあります。インターネットなどのシステムに依存するリスクですね。
・信用リスク
業者が破綻することでお客である私たちが損失をこうむることもあります。
たとえば、その業者が自社の資産とは別勘定でで信託銀行に信託分別管理するといった保全管理をしていない場合、破綻した際には預託していた証拠金が戻ることは期待できません。
業者によって証拠金の保全管理方法が違いますので、確認しておく必要があるでしょう。
エフエックスにおいて、利益を得られるケースは2種類あります。
ひとつはスワップ金利、もうひとつは為替差益です。
為替差益というのは、日々変動する為替相場による利益です。
たとえば、1ドル100円で10万ドル買ったとします。
これが101円とレートが変動した場合、1円×10万ドル=10万円の利益が発生することになります。
これが為替差益です。
逆に1円値下がりすれば、10万円の損ですね。
この損益は日々動いているわけですが、それがそのまま金額として反映するわけではありません。利益や損失として確定するのは、決済のとき、つまり保有しているドルを売って円に戻したときです。このあたり、株などと変わらないですね。
そして、「仮に今もし決済したら」と仮定して損益を計算したものを、値洗い益・値洗い損といいます。
さて、株式とちょっと違うのは、この損益が単なる判断材料ではなく、実際の取引にかかわってくるというところです。
というのも、値洗い損益によって持てる枚数、建てられる枚数が変わってくるのです。
値洗い益で出た金額を証拠金として使うことでさらに大きく取引ができるわけです。
注意しないといけないのは、この値洗い益は未確定の利益なので、相場が動けば一気に損失に代わってしまうこともある、ということです。ハイリスク・ハイリターンなのはこんなところにも理由があります。